忙しいあなたへ 家事をしながらできる簡単おうち運動
毎日のデスクワークや家事に追われていると、運動のための時間を作るのは難しいと感じることがあるかもしれません。帰宅してからもやることが多く、気がつけばソファでくつろいでいる時間ばかり、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。運動不足は気になるけれど、改めて「運動する時間」を確保するのは大変だと感じている方に、今回は「家事をしながら」できる簡単なおうち運動をご紹介します。
家事は毎日の生活に欠かせないものです。その家事の時間や、ちょっとした待ち時間を活用することで、運動のための特別な時間を用意しなくても、無理なく体を動かす機会を作ることができます。これは、運動習慣がない方や、忙しくてなかなか運動に踏み出せない方にとって、とても始めやすい方法の一つです。
なぜ「家事ながら運動」がおすすめなのでしょうか
家事をしながら運動を取り入れることには、いくつかのメリットがあります。
まず、特別な準備や着替えが必要ありません。普段の家事の服装のまま、思い立った時にすぐに体を動かすことができます。また、運動のためのまとまった時間を確保する必要がないため、「時間がないから運動できない」という悩みを持つ方でも取り組みやすいでしょう。
さらに、家事は毎日行うものですから、その動作に運動を少しだけプラスすることで、自然と運動習慣が身につきやすくなります。家事をこなすという目的と同時に体を動かせるため、運動だけをするよりも飽きにくく、モチベーションを維持しやすいと感じる方もいるかもしれません。
忙しい毎日に取り入れやすい「家事ながら運動」
それでは、具体的な家事の場面で取り入れられる簡単な運動をいくつかご紹介します。どれも特別な器具は必要ありません。
キッチンでの待ち時間に
料理中に煮込み時間や電子レンジの加熱時間を待つ間など、キッチンで少し立ち止まる時間は、運動のチャンスです。
- かかと上げ運動: シンクの前などで立ったまま、ゆっくりとかかとを上げてつま先立ちになり、ゆっくりとかかとを下ろします。ふくらはぎの筋肉を使うことで、血行促進にもつながります。ぐらつく場合は、壁やシンクに手をついて行っても構いません。10回程度繰り返してみましょう。
- 首や肩のストレッチ: 硬くなりがちな首や肩をゆっくりと回したり、首を左右に傾けたりします。力を抜いて、深呼吸をしながら行うのがポイントです。
- つま先立ちキープ: 短時間でも良いので、つま先立ちでキープしてみます。バランス感覚の向上にも役立ちます。
料理をしながら
材料を切ったり、混ぜたりする際にも、少しだけ体を意識してみましょう。
- お腹を凹ませる: 包丁を使うときやフライパンを振るときに、お腹をぐっと凹ませてキープします。呼吸は止めないように自然に行います。腹筋を使うことを意識してみてください。
- 良い姿勢を保つ: 猫背にならないように、背筋を伸ばして立つことを意識します。肩の力を抜き、お腹を少し引き締めると、自然と良い姿勢になります。
洗濯物を干す・たたむ時に
洗濯カゴの前や物干し竿の下でできる運動です。
- 簡単スクワット: 洗濯カゴから洗濯物を取り出すときや、たたんだ洗濯物をしまう時に、膝を軽く曲げて腰を下ろす動きを取り入れます。深く腰を下ろす必要はありません。太ももやお尻の筋肉を使うことを意識しましょう。
- 背伸び: 洗濯物を干す際や高いところにしまう際に、大きく背伸びをします。全身を伸ばすことでリフレッシュ効果も期待できます。
掃除機をかける時に
掃除機をかける動きそのものに、運動の要素をプラスします。
- 大股で歩く: 掃除機をかける際、いつもより少しだけ大股で歩くように意識します。下半身の筋肉をより使うことができます。
- 腰をひねる: 掃除機をかける方向を変える際に、腰をゆっくりとひねる動きを取り入れます。無理のない範囲で行いましょう。
歯磨き中に
毎日の習慣である歯磨きの時間も活用できます。
- 片足立ち: 歯を磨きながら、片足で立ってみます。ふらつく場合は壁や洗面台に手をついて行い、無理のない範囲で時間を調整してください。バランス感覚の向上に役立ちます。
家事ながら運動を続けるためのポイント
家事ながら運動は手軽ですが、いくつかポイントを押さえておくとさらに効果的です。
- 完璧を目指さない: 全ての家事で運動を取り入れようと意気込む必要はありません。まずは一つ、二つ、自分が取り組みやすいものから始めてみましょう。
- 「ながら」の質を意識する: ただ何となく体を動かすのではなく、「今、どこの筋肉を使っているかな」と少し意識することで、運動の効果は高まります。
- 無理はしない: 痛みを感じたり、疲れている時は無理せず休みましょう。体を痛めてしまっては、元も子もありません。
- 水分補給を忘れずに: 運動とは少し違いますが、家事の合間や運動の前後には、意識的に水分を摂るようにしましょう。
まとめ
運動不足を感じていても、忙しくて時間がない、始めるきっかけがないという方は、ぜひ毎日の家事に「ながら運動」を取り入れてみてください。特別な準備や時間確保が不要で、普段の生活の中で自然と体を動かす機会を増やせます。
ご紹介した運動はどれも簡単なものばかりです。まずは今日から、一つの家事からでも構いませんので、できるものから試してみてはいかがでしょうか。小さな一歩が、運動習慣への大きな変化につながるはずです。