デスクワークでたるんだ二の腕に 椅子に座ってできる簡単おうち運動
デスクワーク中心の毎日で、運動不足を感じている方は多いのではないでしょうか。特に、長時間座りっぱなしでいると、使う筋肉が偏り、気づかないうちに体のあちこちがたるんでしまうことがあります。
「最近、二の腕のたるみが気になるけれど、運動する時間なんてとても取れない」
そうお考えかもしれません。しかし、ご安心ください。特別な場所や道具は必要なく、椅子に座ったまま、忙しい合間にも簡単にできる二の腕の運動方法があります。
この記事では、デスクワークで気になる二の腕に焦点を当て、椅子に座ってできる手軽なエクササイズをご紹介します。運動習慣が全くない方でも無理なく始められ、毎日の生活に取り入れやすい方法ばかりです。
なぜデスクワークだと二の腕がたるみやすいのでしょうか
デスクワークでは、腕をキーボード操作などで使いますが、主に肘から先の動きが中心になりがちです。二の腕、特に力こぶの反対側にある上腕三頭筋(じょうわんさんとうきん)は、物を押す、腕を伸ばすといった動作で使われますが、日常生活やデスクワークの中では意識して使う機会が少ない筋肉の一つです。
使われない筋肉は、徐々に衰え、たるみやすくなります。また、長時間同じ姿勢でいることによる血行不良も、たるみを助長する要因となることがあります。
椅子に座ってできる簡単二の腕エクササイズ
ここでは、椅子に座ったまま、手軽にできる二の腕のエクササイズをいくつかご紹介します。どれも特別な道具は必要ありませんので、思い立った時にすぐに試していただけます。
1. 椅子を使った腕伸ばし
最も手軽なエクササイズの一つです。
- やり方:
- 椅子に深く腰かけ、背筋を軽く伸ばします。
- 両腕を頭の上に上げ、手のひらを前に向けます。
- 片方の手でもう片方の肘を持ち、腕を真上に、そして少し後ろに引っ張るようにして二の腕を伸ばします。
- ゆっくりと呼吸を続けながら、20秒程度キープします。
- 腕を入れ替えて同様に行います。
- ポイント: 呼吸を止めないようにしましょう。無理に引っ張りすぎず、気持ちよく伸びる範囲で行います。
- 注意点: 肩や首に痛みを感じたら中止してください。
- 期待できる効果: 二の腕の筋肉をストレッチし、血行を促進する効果が期待できます。
2. 椅子を使った簡易ディップス
本格的なディップスではありませんが、椅子を使って上腕三頭筋に刺激を与えます。
- やり方:
- 椅子の前の方に浅く腰かけます。
- 椅子の座面の両端に手を置き、指先を体の前に向けます。
- お尻を椅子から少し前に滑らせて浮かせます。
- 息を吸いながら、ゆっくりと肘を曲げて体を下ろします。この時、お尻は床にはつけません。
- 息を吐きながら、二の腕の力を使って体を元の位置に戻します。
- これを5回〜10回繰り返します。
- ポイント: 肘は後ろに引くように意識し、外側に開きすぎないようにしましょう。腹筋にも軽く力を入れて姿勢を安定させます。
- 注意点: 椅子が滑らないように注意してください。不安定な椅子での実施は避けましょう。手首や肩に痛みを感じたら中止してください。難しい場合は、下ろす深さを浅くしても構いません。
- 期待できる効果: 上腕三頭筋の引き締めに効果が期待できます。
3. 腕のひねり(二の腕ひねり)
座ったまま簡単にできる、二の腕全体にアプローチする運動です。
- やり方:
- 椅子に座り、背筋を伸ばします。
- 両腕を肩の高さで前に伸ばします。手のひらは下向きにします。
- 腕全体を内側にひねり、手のひらを天井に向けます。
- 次に、腕全体を外側にひねり、手のひらを床に向けます。
- この内側・外側のひねりを、二の腕の筋肉を意識しながら20回程度繰り返します。
- ポイント: 肩がすくまないようにリラックスして行います。腕全体を大きくひねることを意識しましょう。
- 注意点: 無理な速さで行わず、コントロールしながらゆっくりと行います。
- 期待できる効果: 二の腕の筋肉に刺激を与え、引き締め効果が期待できます。
忙しい合間に取り入れる工夫
これらの運動は、一つあたり数分でできます。全てを行っても10分もかからないでしょう。
- 休憩時間を活用: デスクワークの合間の短い休憩時間に、椅子を使った運動を1種類だけ行ってみることから始めてみてはいかがでしょうか。
- 作業の区切りに: 一つの作業が一段落ついたタイミングで、気分転換も兼ねて体を動かすのも良いでしょう。
- ルーティンに組み込む: 例えば、「メールチェックが終わったら腕伸ばし」「午後一番で簡易ディップス」のように、他の行動とセットにして習慣化を目指すのも効果的です。
継続のためのヒント
運動は続けることが大切ですが、毎日完璧に行う必要はありません。
- 小さな目標から: 「今日はこのエクササイズを1回だけやってみよう」というような、達成しやすい小さな目標から始めましょう。
- 記録をつける: カレンダーにチェックをつけたり、簡単なメモを残したりすることで、自分の頑張りを目に見える形にするとモチベーション維持につながることがあります。
- 効果を焦らない: すぐに目に見える変化がなくても、継続することで体は少しずつ変わっていきます。焦らず、ご自身のペースで続けてください。
まとめ
デスクワークで運動不足を感じている方も、椅子に座ったままできる簡単な二の腕エクササイズなら、忙しい合間にも手軽に始めることができます。今回ご紹介した腕伸ばし、簡易ディップス、腕のひねりは、特別な道具なしで今すぐできるものばかりです。
まずは一つのエクササイズからでも構いません。毎日の生活に少しずつ体を動かす時間を取り入れてみましょう。小さな一歩の積み重ねが、二の腕の引き締めはもちろん、運動習慣ゼロの状態から抜け出すきっかけになるかもしれません。無理なく楽しみながら、ご自身のペースで続けてみてください。